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TickTack BLOG(ブログ)

    FIPとペット保険

    お知らせ

    ブリーダーとして、病気を防ぐのは至極当然の事なのですが、想定外の事や防ぐ事が不可能な病気になってしまった時の事も考えブリーダーはオーナー様にお伝えするべきと思っています。

    遺伝子検査が確立している病気は、両親の遺伝子検査で、血液検査が出来るものやHCMなどは定期的な両親の健康診断、血液検査、エコー検査やレントゲン検査、心電図で少しでもリスクを減らせるようにしてはいても、100%大丈夫です!と言えないのが事実です。

    その代表の病気として「FIP-猫伝染性腹膜炎-」

    猫腸コロナウイルス(FECV)が変異して生じる猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)によって引き起こされる病気です。この突然変異のきっかけは、ストレスによる免疫低下と言われていますが、はっきりとした原因はまだ解明されていません。

    ほぼ100%死に至る病気で、恐ろしく進行も早いです。無治療の場合、中央生存期間9日とも言われております。 多くの猫には猫コロナウィルスというウィルスが存在します。

    FECVの保有率はとても高く、野外で40%、多頭飼育環境だと約90%と言われています。

    そのため、ほとんどのブリーダーやペットショップの猫さんはこのウィルスを保有しています。

    現在この猫コロナウィルスを保有させないためには、かなり早い段階で親猫と離し隔離して育てる必要があります。当キャッテリーは親猫から離すリスクやデメリットを考えると隔離して育てる事はできません。

    猫コロナウイルス(FCoV)は生物型的に、「猫腸コロナウイルス(FECV)」と「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)」の2つに分かれます。

    猫腸コロナウイルス(FECV)は、腸管に感染するが、無症状のことが多く、症状が出ても軽度の下痢程度。

    猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)は、猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症させる。

    発症すると非常に高い確率で死亡します。

    ひと昔前はFIPは和名に「伝染性」と表記があるため、感染する病気と考えられておりましたが、最近の研究では、この病気は感染はしないと言われております。 

    FIPには「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」または、両方の特徴を持つ「混合タイプ」の3種類があります。

    どちらも初期症状は食欲低下、体重減少、発熱、嘔吐、下痢といった他の疾患でも起こりうる症状です。 

    数年前までは、こちらの病気は治療方法がなく発症したらどんなに手を尽くしても、延命することしかできない病気でしたが、最近の医学の進歩のおかげで100%の致死率だった病気が、80%という高確率で治る病気になりました。しかし、まだこの病気の治療法、薬は認可されておらず正規品というものは流通しておりません。

    また、このお薬はとても高価で投薬方法も特殊なため、経験豊富で知識のある獣医と一緒に治療を進める必要もあります。

    恐ろしく進行の早いこの病気を1日でも早く治療を開始するためにも、いざという時にすぐに決断できるペット保険は必要だと考えています。

    ペット保険を選ぶ時には、是非「FIP」や先天性疾患が補償に入っている保険を選んでください。

    Cattery TickTackでは、お引越しと同時に加入の場合にはFIPの補償もあるペット保険をご紹介もしております。

    ご興味のある方は是非ご相談ください。